シリコン洗車とフッ素系コーティング|成分の違いの見方

濡れたボディにクロスでコーティング剤を塗り広げている手元

当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。

コーティング剤のラベルに「フッ素」「シリコン」と書いてあっても、何が違うのか分かりにくいですよね。シリコン洗車という言葉を見かけて、気になっている方もいるはずです。

結論から言うと、成分名は「どんな膜を作りやすいか」の目安です。ただ、同じ名前でも製品ごとに配合が違うので、最後は説明書の使い方と注意書きで確かめるのが近道なんです。

この記事では、成分名ごとの特徴と、選ぶ順番を紹介しますね。

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目次

シリコン洗車とは?まずは言葉の意味から

先に結論

シリコン洗車とは、洗車の仕上げにシリコーン(シリコン)系の成分を塗り、艶と水弾きを足すやり方のことです。決まった定義がある言葉ではなく、人によって指しているやり方が少しずつ違います。

『シリコン洗車って、特別な洗い方なの?』と思う方も多いですよね。

実は、洗い方そのものは普通の洗車と同じです。違うのは、洗ったあとに塗る物と、その塗り方なんです。

よく話題になるのは、次のようなやり方です。

  • 車用のシリコン系コーティング剤を、濡れたボディに塗り広げる
  • 工業用として売られているシリコーンオイルを薄めて、ボディに塗る
  • 潤滑用のシリコンスプレーを、艶出し代わりに吹きかける

1つ目は車用として作られた製品なので、説明書どおりに使えば迷いにくいです。2つ目と3つ目は、もともと車のボディ用ではない物を使うやり方なんですね。

車用でない物を使う時の注意

工業用のオイルや潤滑用のスプレーは、車の塗装に使う前提で作られていないことがあります。容器の用途表示と注意書きを読み、車の塗装やガラスに使ってよいか分からない時は使わないでおくのが安心です。

いっとき流行った理由

シリコン系の成分は、少ない手間で艶と水弾きが出やすいと言われます。

濡れたボディに塗って流すだけ、という手軽さもあって、洗車が好きな人の間で話題になった時期がありました。

一方で、続けるうちにやめた、という声も見かけます。ムラになりやすい、ガラスに付くとギラつく、塗り直しの手間が続く、といった理由が多いようです。

洗車の全体の流れは洗車の基本でまとめています。

フッ素・シリコン・ガラス系、成分名ごとの特徴を表で見る

先に結論

成分名は、膜の性格をざっくり知るためのヒントです。「シリコン系は艶と水弾き」「フッ素系は汚れの付きにくさと滑り」「ガラス系は硬めの膜」とイメージしておくと、ラベルが読みやすくなります。

『結局、どれがいいの?』と聞きたくなりますよね。

どれが上というより、何を優先したいかで合うものが変わります。成分名ごとの傾向を並べてみました。

フッ素系・シリコン系・ガラス系などコーティングの成分名ごとの特徴を並べた図解
成分名の表示期待されやすいこと気をつけたいこと
シリコン系(シリコーン)艶が出やすい、水を弾きやすいムラや油っぽさが残ることがある
フッ素系汚れが付きにくい、表面が滑る塗る前の脱脂など下地づくりが大切
ガラス系硬めの膜、汚れを落としやすい製品ごとに中身の幅が広い
ポリマー系手軽に艶を足せる塗り直しを前提にした物が多い
ワックス(ろう)しっとりした艶熱や洗車で落ちやすい物が多い

この表は、あくまで「よく言われる傾向」です。

例えば同じ「フッ素系」でも、シリコンを一緒に配合している物もあります。名前だけで決めず、成分表示と使い方の欄まで見てみてください。

シリコンとシリコーンは同じ?

ラベルでは「シリコン」「シリコーン」の両方の書き方を見かけます。

車用品で見る場合は、どちらもケイ素を含む油や樹脂の仲間を指していることがほとんどです。書き方の違いで性能が変わるわけではありません。

フッ素系コーティングが話題になる場面

フッ素系は、フロントガラスの撥水剤や、ボディ用の仕上げ剤でよく見かけます。

『フッ素系のガラス撥水にしたら、ワイパーと相性が悪いって本当?』という相談も多いんです。撥水剤とワイパーゴムの組み合わせは、製品ごとの説明で確かめておくと安心です。

ガラス撥水のやり方はフロントガラスの撥水のやり方でくわしく紹介しています。

ラベルのどこを見ればいい?

成分名は、商品名の近くより、裏面の小さな表示に書かれていることが多いです。

『表に大きく書いてある言葉だけで選んでいた』という方も多いはずです。買う前に、次の欄を順番に見てみてください。

見る欄分かること
成分・主成分シリコン系、フッ素系などの膜の性格
用途ボディ用か、ガラス用か、樹脂やメッキにも使えるか
使い方濡れたボディに塗るか、乾いたボディに塗るか
使用上の注意付けてはいけない所、拭き取りまでの扱い

特に「用途」の欄は大事なところです。ボディ用をガラスに使う、ガラス用をボディに使う、といった使い方は、仕上がりが思ったとおりにならないことがあります。

自分で塗る時に気をつけたいこと

先に結論

成分が何であっても、自分で塗る時に大事なのは「よく洗って乾かす」「塗る量を守る」「付けたくない所に付けない」の3つです。

『ちょっと多めに塗った方が効きそう』と思ってしまいますよね。

ただ、塗りすぎるとムラや拭き残しの原因になりやすいんです。説明書に書かれた量と手順を守るのが、きれいに仕上げる一番の近道です。

自分で塗る時の流れ
  1. いつもどおり洗車して、砂や汚れを落としておく
  2. 日陰で、ボディが熱くない時に作業する
  3. 説明書の量だけ取り、狭い範囲ずつ塗り広げる
  4. 説明書の時間に合わせて、乾いたクロスで拭き取る
  5. ガラスやゴム、樹脂パーツに付いたらすぐ拭き取る

塗装以外の所に付いた時

ガラス用の撥水剤については、国民生活センターが相談を受けてテストした例があります。

「液が垂れた所の塗装がはげた」という相談でした。液が付いてすぐ拭き取った場合と、拭き取らずに24時間置いた場合は、どちらも塗装への影響は見られなかったそうです。

一方で、液を染み込ませた紙を塗装に貼り、ラップをかけて屋外に72時間置いた場合は、一部の車で塗装の膨らみや剥がれが見られました。

補足

その後、商品には「リアガラスなど、はめ込みガラスは下に流れやすいので注意」という表示が追加されました。目的以外の所に付いたらすぐ拭き取り、水で流す、という注意書きはどの製品でも読んでおきたいところです。

シリコン系がガラスに付いた時

シリコン系の成分がフロントガラスに付くと、夜や雨の日にギラついて見えることがあります。

ボディに塗る時は、ガラスにかからないよう、クロスに取ってから塗るのがおすすめです。付いてしまったら、ガラス用のクリーナーで落としておきましょう。

成分名より先に見たい「自分の使い方」

先に結論

成分を比べる前に、「どれくらいの頻度で塗り直せるか」「どこに車を置いているか」を先に決めると、選ぶ物が自然としぼれます。

成分の違いばかり見ていると、かえって迷いやすいですよね。

実は、合うかどうかを左右するのは、成分より使い方の方が大きいこともあるんです。次のチェックで、自分の条件を先に書き出してみてください。

選ぶ前のチェック
  • 洗車のたびに塗り直すのが苦にならないか
  • 車は屋根の下か、青空駐車か
  • 艶と、汚れの落としやすさのどちらを優先したいか
  • 自分で塗るか、お店に頼むか
  • 前に塗った物が残っていないか

例えば、毎週のように洗車するのが楽しい方なら、シリコン系で手軽に艶を足すやり方も合いやすいです。

反対に、洗車の回数を減らしたい方は、塗り直しの手間が少ない物を探す方が気持ちが楽かもしれません。コーティング自体が必要かどうかは車のコーティングはいらない?で考え方をまとめています。

前に塗った物との重ね塗り

違う成分の物を上から重ねると、ムラになったり、弾き方が思ったとおりにならなかったりすることがあります。

成分を変える時は、前の物を落とす必要があるか、説明書や施工店に確かめておくと安心です。持ちの考え方はコーティングの持ち期間でも紹介しています。

成分を選ぶ前に自分の使い方を確かめる順番の図解

シリコン洗車についてよくある相談

先に結論

知恵袋でよく読まれているのは、「シリコンスプレーを艶出しに使っていいか」「シリコン洗車はまだやっている人がいるか」という相談です。

ここでは、シリコン洗車やフッ素系コーティングについて多く読まれている相談を要約して紹介します。

「潤滑用のシリコンスプレーを、洗車後の艶出しに使っても大丈夫?」

とても多く読まれている相談です。『バイクでは便利に使っているから、車にも使えそう』という気持ちは分かりますよね。

潤滑用のスプレーは、動く部分を滑らかにするための物です。ボディの艶出し用として作られているとは限らないので、まずは容器の用途表示を見てみてください。

使う場合も、ガラスやタイヤ、ブレーキまわりにかからないよう気をつけたいところです。迷ったら、車のボディ用と書かれた物を選ぶのが安心です。

「シリコン洗車って、まだやっている人はいる?」

一時期話題になったけれど、最近はあまり聞かない、という声です。

今も続けている人もいれば、ムラや手間が気になってやめた人もいます。やり方の好みが分かれやすい、と考えておくとよいですよね。

試してみるなら、目立たない所で少し塗ってみて、仕上がりと手間を確かめてから広げるのがおすすめです。

「フッ素系のガラスコーティングにしたら、白い跡が残った」

塗ったあとに白っぽい跡が出て困った、という相談もあります。

拭き取りまでの時間が長すぎたり、塗る量が多かったりすると、跡が残りやすいと言われます。落とし方は製品ごとに違うので、まずは説明書の「拭き残しが出た時」の欄を見てみてください。

手入れが負担になってきたら、車の持ち方も考える

先に結論

成分を変えても手入れの手間が減らない、傷や塗装の傷みが目立ってきた、という時は、今の車をどうするかを考えるタイミングでもあります。

『せっかく塗っても、もう艶が戻らない気がする』と感じることもありますよね。

コーティングで守れるのは、今ある塗装の状態までです。塗装そのものが傷んできた時は、手入れを続けるか、買い替えを考えるか、少し引いて見てみるのも1つです。

買い替えを考え始めたら、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。

売る前に洗車と車内の片付けをしておくと、今の状態を見てもらいやすくなります。先に今の車の相場を知っておくと、下取りと比べる時も判断しやすいですよ。

手放すか迷った時に見ること
  • 手入れにかけている時間と手間が負担になっていないか
  • 塗装の色あせや傷が、手入れで戻らなくなっていないか
  • 下取りの金額だけで決めず、ほかの売り方も比べたか

査定前の洗車で気をつけたいことは車の査定前に洗車はするべき?で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。

販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

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よくある質問

シリコン洗車とは何ですか?

洗車の仕上げに、シリコーン系の成分を塗って艶と水弾きを足すやり方です。決まった定義はなく、使う物やいつ塗るかは人によって違います。

フッ素系とシリコン系、どちらがいいですか?

どちらが上というより、優先したいことで変わります。艶と水弾きならシリコン系、汚れの付きにくさならフッ素系、と言われることが多いですが、同じ名前でも製品で配合が違うので説明書で確かめてみてください。

潤滑用のシリコンスプレーを車のボディに使ってもいいですか?

容器の用途表示を確かめてください。ボディの艶出し用として作られているとは限りません。使う場合は、ガラスやタイヤ、ブレーキまわりにかからないよう気をつけましょう。

違う成分のコーティング剤を重ねて塗っても大丈夫ですか?

ムラになったり、弾き方が変わったりすることがあります。重ねてよいか、前の物を落とす必要があるかは、製品の説明書や施工店に確かめると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • シリコン洗車は、洗車の仕上げにシリコン系の成分を塗って艶と水弾きを足すやり方
  • 成分名は膜の性格の目安。同じ名前でも製品ごとに配合が違う
  • 車用でない物を使う時は、用途表示と注意書きを先に読む
  • 選ぶ前に、塗り直せる頻度と置き場所を決めるとしぼりやすい
  • 手入れが負担になったら、乗り続けるか手放すかも考えてみる
洗車ガイド

洗車ガイド 編集部

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