当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。
冬に雪道を走ったあと、車の下回りの錆が気になってきた方や、点検の時に防錆コーティングを勧められて迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、車の防錆コーティングが必要かどうかは、走る道に凍結防止剤がまかれるか、どのくらいの頻度で走るかで大きく変わります。まずは自分の走り方を確かめ、施工するなら内容と再施工の考え方を聞いてから決めるのが近道です。
この記事では、地域や道ごとの必要度の目安と、施工の考え方を紹介しますね。
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車の防錆コーティングとは?下回りコーティングの役割
車の防錆コーティングとは、車の下回りに錆を防ぐための塗料や薬剤を塗り、金属の部分を水や汚れから守る施工のことです。ボディの艶を出すコーティングとは、目的も塗る場所も違います。
『コーティングって、ボディをピカピカにするものじゃないの?』と思いますよね。
実は、下回りの防錆コーティングは見た目のためではなく、ふだん目に入らない車の底の部分を守るためのものなんです。呼び方がいくつかあるので、まずは整理しておきましょう。
| 呼び方 | よく指すもの |
|---|---|
| 下回りコーティング・車下回りコーティング | 車の底の部分に塗る防錆の施工全般 |
| ボディアンダーコーティング・アンダーコート | 車体の底面やタイヤハウスの内側などに塗る施工 |
| 防錆アンダーコーティング | 錆を防ぐ目的をはっきりさせた呼び方 |
| 車錆止めコーティング | 錆止めの塗料を塗る施工を広く指す呼び方 |
| マフラーの防錆コーティング | 熱くなるマフラーまわりに使う施工 |
同じ呼び方でも、お店によって塗る範囲や使う材料が違います。名前より「どこに、何を塗るのか」を確かめるのが大事なところです。
ボディのコーティングとの違い
ボディのコーティングは、艶を出したり汚れを落としやすくしたりするのが主な目的です。
下回りの防錆コーティングは、泥や水、凍結防止剤が付きやすい底の部分を守るためのもので、仕上がりの見た目は求めません。ボディのコーティング全体の考え方はボディコーティングとはで紹介しています。
凍結防止剤と下回りの錆の関係
凍結防止剤が車の金属を錆びさせるかどうかは、濃度によるので一概には言えない、と国土交通省は説明しています。ただ、下回りの錆が原因と考えられる事故もあり、雪道をよく走る車は下回りの点検を意識しておきたいところです。
『雪道を走ると錆びる』とよく聞きますよね。
凍結防止剤は、水が凍る温度を下げるための薬剤で、塩化ナトリウムや塩化マグネシウムなどが使われています。国土交通省の相談窓口では、主な成分が車などの金属を腐食させるかどうかは濃度に依存するので、一概に判断できないと説明しています。
下回りの点検が大事な理由
国土交通省は、バスが走行中に操縦できなくなった事故について、凍結防止剤によるフレームの腐食で部品が外れたことが原因と考えられる、と紹介しています。
バスの事例ですが、案内では下回りの骨格の部分を点検し、腐食が疑われる時は整備工場などに相談して、防錆の措置や整備をするよう呼びかけています。
『自分の車も危ないのでは』と心配しすぎる必要はありません。ただ、雪道をよく走る車なら、点検や車検の時に下回りの様子も見てもらうと安心です。
市民向けに凍結防止剤を配っている自治体の中には「金属類に直接まくのは避け、かかった時は水で洗う」と案内している所もあります。車に付いた時も、早めに洗い流すことを意識しておくとよいでしょう。
住む地域・走る道ごとの防錆の必要度
下回りの防錆コーティングの必要度は、住んでいる地域より「凍結防止剤がまかれた道をどのくらい走るか」で考えると分かりやすいです。雪の少ない地域でも、冬にスキー場などへよく出かける車は検討の余地があります。
『都会に住んでいても、アンダーコートは必要なの?』という疑問を持つ方も多いですよね。
ここでは、走る道と使い方ごとに、防錆コーティングを考える度合いを目安にしてみました。あくまで考え方の目安なので、最後は整備工場や施工店で車を見てもらって判断してください。

| 走る道・使い方 | 考える度合い | 考え方 |
|---|---|---|
| 冬は毎日のように凍結防止剤がまかれた道を走る | 高い | 施工と、冬のあいだの下回り洗浄を組み合わせて考える |
| 雪は少ないが、冬にスキー場や山道へよく出かける | 中くらい | 出かけたあとの下回り洗浄を習慣にし、施工も比べてみる |
| 海の近くに止めることが多い | 中くらい | 潮風が気になる人は、点検の時に下回りの様子を見てもらう |
| 雪がほとんど降らない市街地だけを走る | 低め | まずは点検の時に下回りの様子を確かめる程度でよいことが多い |
| 長く乗る予定で、年数がたった車 | 状態しだい | 今の錆の状態を見てもらってから決める |
例えば、雪の少ない地域に住んでいても、毎年冬に何度も雪山に出かける車なら、凍結防止剤がまかれた道を走る時間は意外と長いもの。住所だけで判断しないのがコツです。
長く乗るかどうかも考える
防錆コーティングは、錆が出る前に塗っておくほうが考え方としてはシンプルです。
この先何年乗るつもりかによって、施工する価値の感じ方も変わります。数年で乗り換える予定なら、施工より日ごろの下回り洗浄で様子を見る、という考え方もありますよ。
下回り防錆コーティングのおすすめを選ぶ前に聞くこと
下回り防錆コーティングのおすすめを探す前に、塗る範囲・使う材料・施工前の洗浄・再施工の考え方を聞いておきましょう。お店によって作業の中身がかなり違います。
『どこに頼んでも同じでしょ?』と思う方もいるかもしれませんね。
実は、下回りの防錆は塗る前の洗浄や乾燥が仕上がりを左右します。汚れや錆の上から塗ってしまうと、思ったように守れないこともあるんです。

- 塗る範囲(車体の底面・タイヤハウス・マフラーまわりなど)
- 使う材料の種類と、塗ったあとの状態
- 塗る前に下回りをどこまで洗浄・乾燥させるか
- すでに錆がある所をどう処理するか
- 再施工やメンテナンスの考え方と時期
- 施工した内容が分かる書面をもらえるか
新車の時と、年数がたった車の時
防錆コーティングを考えるタイミングによって、お店に相談する内容も少し変わります。
| タイミング | 考え方 |
|---|---|
| 新車を買う時 | 錆が出る前なので、塗る範囲と再施工の考え方を中心に聞く |
| 初めての車検の頃 | 下回りの状態を見てもらい、必要なら施工を考える |
| 年数がたった車 | 今ある錆をどう処理するかを先に聞く |
| 雪の多い地域へ引っ越す時 | 走る道が変わるので、改めて必要度を考える |
新車の時に施工したかどうか分からない時は、購入した販売店の注文書を見ると確かめられます。
施工の流れのイメージ
お店によって違いますが、下回りの防錆コーティングは、おおまかに次のような流れで進むことが多いです。
- 車を持ち上げ、下回りの汚れや泥を洗い流す
- しっかり乾かす
- 塗ってはいけない部品を覆って守る
- 防錆の材料を吹き付けたり塗ったりする
- 乾かして、塗りムラや塗り残しを確かめる
預ける時間や乾かす時間は、材料やお店で違います。予約の時に、どのくらい預ける必要があるかも聞いておくと安心です。
料金の決まり方
下回りの防錆コーティングの料金は、次のような条件で決まります。金額はお店で大きく違うので、見積もりで確かめてみてください。
| 料金が変わる条件 | 内容 |
|---|---|
| 車の大きさ | 底面が広いほど作業量が増える |
| 塗る範囲 | 底面だけか、タイヤハウスやマフラーまわりも含むか |
| 材料の種類 | 塗る材料の種類と、重ね塗りの回数 |
| 下地の状態 | すでに錆があると、落とす作業が増える |
「1年しか持たない」と言われた時
施工の説明で「この材料は1年ほどで塗り直しが必要」と言われて、迷う方もいます。
持ちは材料や走る道、洗車のしかたで変わるので、お店の説明をそのまま比べるのは難しいところです。持ちの長さだけでなく、塗り直しの手間や料金も含めて、自分の使い方に合うかで考えてみてください。
施工したから安心と思い、冬のあいだ下回りを一度も洗わないまま過ごしてしまうことがあります。施工後も、凍結防止剤がまかれた道を走ったあとは洗い流す習慣を続けましょう。
自分でできる下回りの手入れ
防錆コーティングをしていてもいなくても、凍結防止剤がまかれた道を走ったあとは、下回りを水で洗い流すのが基本です。車の下に潜る作業はせず、洗車機の下部洗浄やホースで届く範囲で無理なく続けましょう。
『下回りなんて、どうやって洗えばいいの?』と思いますよね。
自分でできるのは、届く範囲の泥や凍結防止剤を水で流すところまでです。車を持ち上げて下に潜るような作業は、けがの危険があるので避けておきましょう。
- 雪道や凍結防止剤がまかれた道を走ったあと、早めに洗う日を決める
- 洗車機に下部洗浄のコースがあれば、それを使う
- 自宅や洗車場で洗う時は、タイヤハウスの内側をホースで流す
- 車体の横から、届く範囲の底面に水を当てて泥を流す
- 洗い終わったら、水がたまりやすい所を軽く拭き取る
洗車機の下部洗浄については下回り洗車は必要?、雪道を走ったあとの洗い方は雪道を走った後の洗車でまとめています。

冬のあいだの洗うタイミング
下回りを洗うタイミングは、季節と走った道で考えると分かりやすいです。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 雪道や凍結防止剤がまかれた道を走ったあと | 早めに下回りとタイヤハウスを洗い流す |
| 冬のあいだ | 晴れて気温が上がった日に、まとめて洗う |
| 冬の終わり | 下回りを念入りに洗い、点検の時に様子を見てもらう |
| スタッドレスタイヤの交換の時 | タイヤハウスの内側の汚れや錆も目で見ておく |
『毎回洗うのは大変…』という方は、冬の終わりの念入りな洗車だけでも習慣にしてみてください。
寒い日に洗う時の注意
冬は、洗ったあとの水がドアのすき間やゴムの部分で凍ってしまうことがあります。
気温の低い日は、昼間の暖かい時間に洗い、ドアやゴムの水分を拭き取っておくと安心です。冬の洗車の注意点は冬の洗車で紹介しています。
マフラーやブレーキまわりが気になる時
マフラーやブレーキディスクの表面に錆が見えると、心配になりますよね。
錆の程度や部品によって、問題がないものから整備が必要なものまであり、見た目だけでは判断できません。気になる時は、自分で削ったり塗ったりする前に、整備工場で見てもらってください。
防錆コーティングについての知恵袋によくある相談
知恵袋では「都会でもアンダーコートは必要か」「お店で1年しか持たないと言われた」「新車でアンダーコートがされているか分からない」「下回りの錆がひどいと言われた」といった相談がよく読まれています。
ここでは、下回りの防錆コーティングについて多く読まれている相談を要約して紹介します。お店やメーカーの名前は伏せています。
「都心に住んでいても、ボディアンダーコートは必要?」
とても多く読まれている相談です。凍結防止剤がたくさんまかれる地域向けの施工では、と疑問に思っている内容でした。
この記事の必要度の表のとおり、住所より「凍結防止剤がまかれた道をどのくらい走るか」で考えるのがおすすめです。雪の少ない市街地だけを走るなら、まずは点検の時に下回りの様子を確かめる程度でよいことが多いですよ。
「車検の時に頼もうとしたら、1年しか持たない材料だと言われた」
カー用品店で車検の時にアンダーコートを頼もうとしたら、持ちが短いと説明されて迷った、という相談です。
持ちは材料と使い方で変わります。毎年の車検や点検に合わせて塗り直すつもりなら、短い持ちでも続けやすいこともあります。塗り直しの手間と料金を含めて考えてみてください。
「新車で、アンダーコートがされているのか分からない」
新車を買った時に、ボディのコーティングはしてもらったけれど、下回りまで施工されているか分からない、という相談です。
一番確実なのは、購入した販売店に施工の内容を聞くことです。
「下回りの防錆の施工は、注文の内容に入っていますか?」
「注文書を確認しますね。ボディのコーティングとは別のメニューになっています」
こんなふうに、注文書や施工の書面を一緒に見てもらうと分かりやすいですよ。
「修理工場で、下回りの錆がひどいと言われた」
点検に出したら下回りの錆を指摘されたけれど、どのくらい深刻なのか、何をすればいいのか分からない、という相談です。
まずは、どの部品に、どの程度の錆があるのかを具体的に聞いてみてください。すぐに修理が必要な錆か、様子を見てよい錆かで、取るべき行動が変わります。
修理の見積もりをもらったら、この先乗る年数と比べて考えるのが近道です。このあとの「下回りの錆が進んでいた時の考え方」もあわせて読んでみてください。
| 相談 | 答えのポイント |
|---|---|
| 都会でも必要? | 住所より、凍結防止剤がまかれた道を走る頻度で考える |
| 1年しか持たないと言われた | 塗り直しの手間と料金を含めて考える |
| 施工されているか分からない | 販売店で注文書や施工の書面を確かめる |
| 錆がひどいと言われた | 部品と程度を聞き、修理費と乗る年数を比べる |
下回りの錆が進んでいた時の考え方
点検で下回りの錆がひどいと言われた時は、まず整備工場で修理の要否と費用を聞いてから、乗り続けるか手放すかを考えましょう。錆の上から防錆コーティングを塗っても、進んだ錆が元に戻るわけではありません。
『下回りの錆がひどいですね』と言われると、ドキッとしますよね。
錆の程度によっては、部品の交換や修理が必要になることもあります。どこまで直すか、直したあと何年乗るかを考えると、手放すことも選択肢に入ってくるかもしれません。
- 整備工場で、修理が必要な錆かどうかを聞く
- 修理の費用と、この先乗る予定の年数を比べる
- 車検の時期が近いかを確かめる
- 買い替えを考えるなら、今の車の相場を先に知っておく
査定では、決められた標準の状態と比べて車の状態を見ていきます。日本自動車査定協会の資料では、全体的な腐食のある車は減点の対象とされています。査定額はお店ごとに違うので、一つのお店の金額だけで決めないほうが安心です。
手入れを続けても錆や塗装の傷みが目立ってきた、買い替えを考え始めた、という時は、販売店の下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。売る前に洗車と車内の片付けをしておくと状態を見てもらいやすく、先に相場を知っておくと判断しやすくなりますよ。
錆が出てきた車の考え方は車のサビが出てきた時、査定前の洗車は車の査定前に洗車はするべき?でまとめています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
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下回りコーティングとボディのコーティングの違いは何ですか?
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自分で下回りの防錆スプレーを塗ってもいいですか?
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まとめ
- 防錆コーティングは、車の下回りを錆から守る施工
- 凍結防止剤が錆びさせるかは濃度によるが、下回りの点検は大事
- 必要度は住所より、凍結防止剤がまかれた道を走る頻度で考える
- 施工前に、塗る範囲・材料・洗浄・再施工の考え方を聞く
- 施工してもしなくても、雪道のあとは下回りを洗い流す





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