車の窓ガラスコーティング|種類と施工の流れ、自分でやるか頼むか

水滴が転がる車の窓ガラスと「窓ガラスコーティング」の文字

当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。

雨の日、窓ガラスに水滴がべったり残って、ワイパーを動かしても見えにくい。そんな時に気になるのが、車の窓ガラスコーティングですよね。

結論から言うと、まず「撥水か親水か」を決めて、次に「どの窓に塗るか」、最後に「自分でやるかお店に頼むか」の順で考えると迷いません。

この記事を読めば、種類の違いと施工の流れ、失敗しやすいところまでひと通り分かります。

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目次

車の窓ガラスコーティングとは?撥水・親水の違い

先に結論

車の窓ガラスコーティングは、ガラスの表面に薄い膜を作って、雨の水滴の付き方を変えるものです。水を玉にして飛ばす「撥水」と、水を薄く広げて流す「親水」の2つに大きく分かれます。

『コーティングって、ボディにするものじゃないの?』と思った方もいるかもしれませんね。

実は、窓ガラス専用のコーティング剤もたくさんあり、ウインドウコーティング(ウィンドウコーティングと書くこともあります)と呼ばれています。ボディ用とは目的が違うので、分けて考えるのがコツです。

種類水の付き方向いている場面気になりやすい点
撥水タイプ水が玉になって転がる走行中に風で水滴を飛ばしたい膜が弱ってくるとムラやギラつきが出やすい
親水タイプ水が薄い膜になって流れる低速が多い・水滴の粒が気になる水を弾く感じは少ない
何もしないガラスそのままの状態ワイパーと洗車で十分な時油膜や水垢が付くと見えにくくなる
車の窓ガラスコーティングの撥水・親水の違いと向いている場面をまとめた図解

窓ガラス撥水コーティングが向いている人

窓ガラス撥水コーティングは、ある程度の速さで走ると水滴が風で後ろへ流れていくのが特長です。

高速道路やバイパスをよく走る方や、雨の日の視界を少しでも楽にしたい方に選ばれやすいタイプなんです。

ただ、膜が弱ってくると、ワイパーの動きに合わせてムラが出たり、夜に光がにじんで見えたりすることも。塗り直しのタイミングを気にしておくと安心です。

窓ガラス親水コーティングが向いている人

窓ガラス親水コーティングは、水を玉にせず、薄い水の膜にして流します。

街乗りが中心で、水滴の粒がレンズのように光るのが苦手な方に合いやすいタイプです。水玉が残りにくいので、乾いた後の跡が目立ちにくいと感じる方もいます。

撥水タイプ
  • 走行中は水滴が風で飛びやすい
  • 雨の日に水を弾く感覚が分かりやすい
  • 市販品が多く、自分で塗りやすい
親水タイプ
  • 水を弾く感覚は少ない
  • 低速でも水が薄く広がって見やすい
  • 水玉の跡が残りにくい

おすすめを探す前に決めておきたい3つのこと

おすすめの車窓ガラスコーティングを探し始めると、商品もお店もたくさんあって迷いますよね。

ただ、どれが合うかは人によって違います。先に次の3つを決めておくと、選ぶ時に迷いにくくなりますよ。

決めること考え方の例
水の付き方水を弾きたいなら撥水、跡を残したくないなら親水
塗る範囲フロントだけか、サイドやリアまで含めるか
手入れの手間自分で塗り直すか、お店で定期的に頼むか

この3つが決まれば、ウィンドウコーティングのおすすめを見比べる時も「自分の条件に合うか」で選べます。人気や評判だけで決めるより、あとで後悔しにくい選び方です。

撥水と親水の違いを、ボディも含めてもう少し知りたい方は撥水と親水の違いも読んでみてください。

どの窓に何を塗る?窓ごとの選び方と「自分でやるか頼むか」の判断表

先に結論

車の窓コーティングは、すべての窓を同じにする必要はありません。フロント・サイド・リアで役割が違うので、窓ごとに合うものを選ぶと手間も減らせます。

『全部の窓に同じものを塗ればいいんでしょ?』と思いますよね。

でも、フロントガラスはワイパーが当たり続けますし、サイドガラスはワイパーが無く、窓の上げ下げでゴムと擦れます。リアガラスは見る機会が少ないのに、汚れが溜まりやすい場所なんです。

窓ごとの選び方の目安

窓働き方の違い選び方の目安自分でやるか頼むか
フロントガラスワイパーで擦られる・視界の中心撥水か親水かを最初に決める油膜取りまで丁寧にやるなら自分でも可。下地処理が不安なら頼む
運転席・助手席の窓ワイパーが無い・ミラーを見る時に通す撥水を選ぶ人が多い面積が小さいので自分でやりやすい
後ろの席の窓開け閉めが多い・子どもが触る汚れが落としやすければ十分自分でやりやすい
リアガラス熱線がある車も多い・液が垂れやすい撥水か親水か好みで塗る時に液を垂らさない自信が無ければ頼む
フロント・サイド・リアの窓ごとにコーティングの選び方をまとめた図解

判断に迷った時の考え方

自分でやるか、お店に頼むかで迷った時は、次のように考えると決めやすいですよ。

自分でやるか頼むかのチェック
  • 油膜や水垢が強く付いていて、洗っても取れない
  • 窓を塗る時に、ボディへ液を垂らさずに作業できるか不安
  • 屋根のある場所や日陰で、時間をかけて作業できない
  • フロントガラスに薄い傷やくもりがあって、見え方が気になる
  • 新車で、最初からきれいな状態でそろえたい

当てはまる数が多いほど、お店に頼む向きです。反対に、ほとんど当てはまらなければ、市販のコーティング剤で自分でやってみる価値は十分あります。

窓枠のゴムはどう扱う?

窓の周りのゴムは、窓ガラスと一緒に汚れやすい場所です。

ただ、ガラス用のコーティング剤がゴムに付くと、白く残ったり、ゴムの表面を傷めたりすることも。ゴム用の保護剤を使う時は、ガラス用とは分けて、製品の用途表示を確かめてから使いましょう。

例えばこんな場面です。

「窓を拭いたら、ゴムのところだけ白い筋が残ってる」

「ガラス用の液がはみ出したのかも。濡らしたタオルで早めに拭いておこう」

窓ごとの撥水をもっと詳しく知りたい方はサイドガラス・リアガラスの撥水にまとめています。

自分でやる窓ガラスコーティングの流れ

先に結論

自分でやる時に一番大事なのは、塗る前の下地づくりです。ガラスの油膜や水垢を落としてから塗らないと、ムラが出たり、すぐに効果が落ちたりしやすくなります。

『塗るだけなら簡単そう』と思うかもしれませんね。

ただ、窓ガラスコーティングは「洗う」「油膜を取る」「塗る」「拭き取る」の4つで仕上がりが決まります。どれかを飛ばすと、せっかくのコーティングが長持ちしにくいんです。

窓ガラスコーティングの4ステップ
  1. 車全体を洗い、窓ガラスの砂ぼこりと汚れを落とす
  2. 油膜取り剤などでガラスの油膜や水垢を落とし、よくすすぐ
  3. 水気を拭き取り、乾いたガラスにコーティング剤を薄く塗る
  4. 製品の説明書どおりに時間を置き、余分な液を拭き取って仕上げる
自分で窓ガラスコーティングをする時の洗う・油膜取り・塗る・拭き取るの4ステップの図解

塗る前の準備で気をつけること

作業は日陰で、ガラスが熱くなっていない時にするのが基本です。

ガラスが熱いと液がすぐ乾いてしまい、ムラになりやすいんです。夕方や曇りの日を選ぶと作業しやすいですよ。

窓の周りのゴムや樹脂パーツに液が付くと、白っぽく残ることもあります。気になる方は、マスキングテープで周りを覆ってから塗ると安心です。

液を垂らさないことが大切な理由

実は、ガラス用の撥水剤については、国民生活センターに「液が垂れた部分の塗装がはげた」という相談が寄せられたことがあります。

テストでは、塗装に付いてすぐ拭き取った場合や、拭き取らずに24時間置いた場合は塗装への影響は見られませんでした。一方で、液を染み込ませた紙を貼ってラップをかぶせ、屋外に72時間置いた場合は、一部の車で塗装の膨らみや剥がれが見られたそうです。

この件のあと、商品には「特にリアガラス等、はめ込みガラスは下部に流れやすいので注意すること」という注意表示が加えられました。

よくある失敗

窓の上の方から塗って、液がボディやゴムへ垂れたまま気づかないことがあります。塗る量は少なめにして、ボディに付いたらすぐ拭き取り、製品の注意書きどおりに水で流しておきましょう。

塗った後の扱い方

塗った直後は、雨に当てない時間や、ワイパーを使わない時間を決めている製品もあります。

乾くまでの時間や、効果が続く目安は製品によって違います。説明書に書かれている時間を守るのが一番確実ですよ。

塗り直す時の流れ

窓撥水コーティングは、使っているうちに少しずつ弱っていきます。

水が玉にならず、べったり広がる場所が増えてきたら、塗り直しを考えるタイミングです。

塗り直しのサイン
  • 水滴が丸くならず、広がって残る場所がある
  • ワイパーを動かした後にムラが残る
  • 場所によって水の弾き方が違う
  • 洗っても取れないうっすらした膜が見える

塗り直す時も、古い膜や油膜をいったん落としてから塗るのが基本です。上から重ねるだけだと、ムラの原因になることもあります。

窓の拭き方や洗い方のコツは車の窓ガラスの拭き方・洗い方で詳しく紹介しています。

お店に頼む時の流れと確認しておくこと

先に結論

お店に頼むなら、作業の前に「どの窓を」「撥水か親水か」「下地処理をするか」を伝えて、見積もりで中身を確かめておくのが基本です。

自分で塗るのはちょっと不安、という方も多いはずです。

窓ガラスコーティングは、ガソリンスタンド、カー用品店、コーティング専門店、販売店などで頼めます。メニューの名前や作業内容はお店ごとに違います。

料金はどう決まる?

料金はお店や地域、車の大きさで変わるので、ここでは決まり方だけまとめておきますね。

料金に関わること見ておきたい点
施工する窓の範囲フロントだけか、全部の窓か
下地処理油膜取り・水垢取りが料金に含まれるか
コーティングの種類撥水か親水か、お店が用意している種類
車の大きさ窓の面積や枚数で変わることが多い
その後の手入れ塗り直しや点検のメニューがあるか

見積もりを見る時は、窓の範囲と下地処理が含まれているかを、まず確かめておきましょう。

施工の流れのイメージ

お店に頼む時の流れ
  1. 窓の状態を見てもらい、どの窓に何を塗るか相談する
  2. 見積もりで作業の範囲と内容を確かめる
  3. 洗浄と油膜取りなどの下地処理をしてもらう
  4. コーティングを塗り、仕上がりを一緒に確かめる
  5. 雨に当ててよい時期や、手入れのしかたを聞いておく

例えば、受付ではこんなやり取りになることが多いですよ。

「フロントとサイドを撥水にしたいんですが、油膜取りも込みですか?」

「込みのメニューと別のメニューがあるので、ガラスの状態を見てからご案内しますね」

業者を選ぶ時に聞いておきたいこと

車窓ガラスコーティングの業者を選ぶ時は、作業の中身を説明してもらえるかが大事です。

例えば、下地処理のやり方、塗った後に雨に当ててよい時期、塗り直しの時の扱いなどです。こうした質問に分かりやすく答えてもらえるお店だと、あとで困りにくいですよ。

新車の窓ガラスコーティングはいつ頼む?

新車の窓ガラスコーティングは、納車の時にまとめて頼む方法と、乗り始めてから頼む方法があります。

新車の窓はまだ油膜が少ないので、下地処理が軽く済みやすいのが利点です。ただ、ボディのコーティングと一緒に勧められた時は、窓だけ外せるか、窓の範囲はどこまでかを確かめておくと安心ですよ。

新車の時のコーティング全般の考え方は新車のコーティングで紹介しています。

コーティングをしても気をつけたい視界と車検の話

先に結論

前の窓と運転席・助手席の横の窓には、見え方についての決まりがあります。コーティングで見え方がおかしくなったと感じたら、無理に使い続けず、落としてやり直すか、お店に見てもらいましょう。

『コーティングを塗ると、車検に通らなくなるの?』と心配する声もありますよね。

国の基準では、前面ガラスと、運転席・助手席の横の窓(運転席より後ろの窓は除く)に決まりがあります。

透明でゆがみがなく、運転に必要な視野の部分で光を通す割合(可視光線透過率)が70%以上であることが求められています。窓に塗ったものがある場合も、塗った状態で透明であることが条件です。

補足

ガラス用の撥水剤やコーティングについて、車検に通る・通らないを名指しで書いた公的な資料は見当たりませんでした。基準は「塗った状態で透明で、必要な視野で70%以上の透過率があること」です。心配な時は、施工したお店や車検を受ける工場に相談してみてください。

冬の窓とコーティング

冬の朝、窓ガラスが凍っていて出発が遅れることもありますよね。

国土交通省の地方整備局は、窓ガラスの凍結は撥水剤を塗っておくことである程度防げる、と案内しています。凍ったガラスは、しっかり溶かしてから運転するよう呼びかけられています。

ワイパーは乾いたまま動かさない

国土交通省の日常点検の案内では、ワイパーのから拭きはガラスを傷つけるので、ウォッシャ液を出してから動かすよう書かれています。

コーティングの膜を長持ちさせるためにも、乾いたガラスでワイパーを動かすのは避けておきましょう。

コーティング後に見ておきたいこと
  • 夜の運転で、対向車のライトがにじんで見えないか
  • ワイパーを動かした時に、ビビリ音やムラが出ていないか
  • 水滴の弾き方が、場所によって大きく違っていないか
  • 窓の周りのゴムやボディに、白い跡が残っていないか

窓ガラスコーティングの知恵袋でよくある相談

先に結論

「窓の膜が剥がれた」「モヤが取れない」「自分でやるか店に頼むか」は、知恵袋でもよく読まれている相談です。どれも、まず今のガラスの状態を確かめるところから始まります。

ここでは、車窓ガラスコーティングについて多く読まれている相談を要約して紹介しますね。

「窓ガラスの膜のようなものが剥がれてきた。どうすればいい?」

とても多く読まれていたのが、窓ガラスにもともと付いていた機能のある膜が、部分的に剥がれてきたという相談です。

車によっては、窓ガラスに最初から特別な膜が付いていることもあります。この場合、自分で磨いたり削ったりすると、かえって範囲が広がることも。

剥がれ方や原因は、状態を見ないと分かりません。まずは購入した販売店や、ガラスを扱うお店に見てもらうのが安心ですよ。

「洗っても内側を拭いても、窓のモヤが取れない」

窓にモヤのような汚れがあり、洗車をしても内側を拭いても取れない、という相談も多く見られました。

外側の油膜や水垢なのか、内側の汚れなのかで、落とし方が変わります。片側ずつ拭いて、どちらを拭いた時に変わるかを確かめてみてください。

外側に原因がある時は、油膜取りをしてから窓ガラスコーティングをし直すと、見え方が落ち着くことがあります。ガラスの油膜取りのやり方は油膜取りのやり方で紹介しています。

「撥水コーティングを自分でやるか、店に頼むか悩む」

数年乗っている車で、窓の撥水コーティングを自分でするかお店に頼むか迷っている、という相談です。

答えはガラスの状態と、作業できる場所しだいです。洗っても取れない汚れが多い時は下地処理から頼み、きれいな状態なら市販品で試してみる、という分け方が現実的ですよ。

『一度お店で下地を整えてもらって、塗り直しだけ自分でやる』という方法もあります。手間と仕上がりのバランスを取りやすいので、検討してみてください。

窓の手入れが負担になってきた時は

窓だけでなく、ボディの傷や塗装の傷みも目立ってきた。手入れの手間や費用が気になってきた。

そんな時は、乗り続けるかどうかを考え始める方もいるはずです。

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査定の前にどこまできれいにしておくかは車の査定前に洗車はするべき?で詳しく紹介しています。

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よくある質問

車の窓コーティングは、撥水と親水のどちらがおすすめですか?

走行中に水滴を風で飛ばしたいなら撥水、街乗りが多く水玉の跡が気になるなら親水が合いやすいです。窓ごとに使い分ける方もいます。

ボディ用のコーティング剤を窓ガラスに塗ってもいいですか?

製品によって使える場所が決まっています。窓ガラスに使えるかどうかは、製品の説明書や用途の表示で確かめてから使ってください。

新車の窓ガラスコーティングはしたほうがいいですか?

新車は油膜が少なく、下地処理が軽く済みやすい時期です。ただ、何もせずワイパーと洗車で十分という方もいるので、雨の日の見え方を気にするかどうかで決めてみてください。

窓ガラスコーティングの効果はどのくらい続きますか?

製品や施工方法、走り方、保管場所で大きく変わります。製品の説明書やお店の説明で目安を確かめ、水の弾き方が弱くなってきたら塗り直しを考えましょう。

ウインドウコーティングをしたら、ウォッシャ液は何を使えばいいですか?

コーティングの種類に合うかどうかは、コーティング剤やウォッシャ液の説明で確かめてください。お店で施工した時は、合うものを聞いておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 車の窓ガラスコーティングは、撥水と親水の2つに大きく分かれる
  • 撥水か親水か、どの窓に塗るか、自分でやるか頼むかの順に決める
  • 自分でやる時は、油膜や水垢を落とす下地づくりが仕上がりを左右する
  • 液をボディに垂らしたままにしないよう、塗る量は少なめにする
  • 前の窓と運転席・助手席の横の窓は、塗った状態で透明で見え方に問題がないことが前提
洗車ガイド

洗車ガイド 編集部

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