当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。
洗車の後にボディを見たら、屋根やボンネットだけ色が薄くなっていたり、白っぽく粉をふいたようになっていたり。車の塗装の色あせに気づいて、『これ、直せるのかな』と不安になっている方も多いはずです。
結論から言うと、まずは「どの層まで傷んでいるか」を見分けるのが先です。表面のくすみなら手入れで見た目が戻ることもありますが、クリア層が剥げていると、塗り直すか、そのまま乗るか、乗り換えるかの判断になります。
この記事では、劣化の段階ごとに取れる手を比べる表と、塗り直すか乗り換えるかの考え方を紹介しますね。
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車の塗装の色あせ・クリア剥げとは?今の状態を見分ける
車の塗装は、下から「下地」「色の層」「クリア層」の順に重なっています。色あせやクリア剥げは、主に上の層から傷んでいくものです。どの層まで傷んでいるかで、できることが変わります。
『色あせとクリア剥げって、何が違うの?』と思いますよね。
ざっくり言うと、色あせは「色が薄く見える状態」、クリア剥げは「色の層を守る透明な膜がめくれたり白く濁ったりした状態」です。見た目が似ていることもあるので、最初に見分けておくと、この先の判断がぐっと楽になります。
| 層 | 役目 | 傷んだ時の見え方の例 |
|---|---|---|
| クリア層 | 色の層を守り、ツヤを出す | 白く濁る、薄い皮がめくれたように見える |
| 色の層 | 車の色を出す | 色が薄くなる、まだらになる |
| 下地 | 鉄板と塗装をくっつけ、錆から守る | 灰色や白っぽい面が見える |
コーティングをかけている車は、さらにその上に薄い膜が乗っています。コーティングの膜が落ちただけのまだらと、塗装の傷みを取り違えることもあるので、注意して見てみてください。
見分ける時の順番
- カーシャンプーで洗い、汚れと水シミを落とす
- よく拭き上げて、明るい日陰に車を置く
- 屋根・ボンネット・トランクの上を、ほかの面と見比べる
- 乾いた指先で軽くなで、段差やざらつきがないか確かめる
- スマートフォンで写真を撮り、場所と日付を残しておく

写真を残しておくと、広がっているかどうかを比べられます。お店に相談する時も、話が早くなりますよ。
汚れや水シミを取り違えていることも
白っぽいくすみが、実は水シミや水垢だったということもあります。
例えば、拭き上げが間に合わずに水滴が乾いた跡は、色あせの始まりのように見えることも。まずは洗ってよく乾かしてから、もう一度見直してみてください。
車の塗装の色あせが進みやすい条件
色あせやクリア剥げは、日差しと雨が当たり続ける面から進みやすいと言われます。屋根やボンネットなど上を向いた面が先に傷みやすいのは、そのためです。保管場所と洗い方で、進み方は変わってきます。
『ちゃんと洗っていたのに、どうして色あせたの?』と感じる方もいますよね。
塗装の傷み方は、保管場所、日当たり、走り方、手入れのしかたが重なって決まります。同じ年数でも、車によって差が出るのはそのためなんです。
| 条件 | 傷みやすくなる理由 | できること |
|---|---|---|
| 屋根のない所に停めている | 日差しと雨が当たり続ける | 屋根付きの場所やカバーを考える |
| 上を向いた面 | 屋根・ボンネットは日を正面から受ける | 洗車の時に先に状態を見る |
| 汚れを長く付けたまま | 鳥のフンや樹液が残る | 見つけたら早めに落とす |
| 乾いたまま拭く | 砂ぼこりで細かい傷が増える | 先に水で砂を流す |
| 研磨剤で磨きすぎる | クリア層を少しずつ削る | 磨く回数を増やしすぎない |
鳥のフンや樹液が塗装をどう傷めるかを示した公的な資料は、見当たりませんでした。それでも、付いたまま放っておくより、早めに落としておく方が安心ですよね。
屋根のない所に停めている車の守り方は、青空駐車の車の傷みを減らす方法でくわしく紹介しています。
色によって色あせのしやすさは違う?
「この色は色あせしやすい」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
ただ、色ごとの色あせのしやすさを比べた公的な資料は、確かめられませんでした。塗装の種類や年式でも違うので、色だけで決めつけず、今の状態を見て判断するのがおすすめです。
ヘッドライトや樹脂のくもりも一緒に見ておく
塗装が色あせてきた車は、ヘッドライトや樹脂のパーツもくすんできていることがあります。
ヘッドライトは樹脂製が主流で、国土交通省などの案内では、車検のロービームの計測で合わなくなる例として「レンズ面のくもり」が挙げられています。洗車のついでに、ライトの表面も見ておくといいですよ。
劣化の段階ごとに「磨く・塗り直す・そのまま乗る・売る」を比べる
表面のくすみなら「磨く・保護する」、クリア層が剥げ始めたら「部分的に塗り直すか、そのまま乗るか」、広い範囲で下地まで見えるなら「全体を塗り直すか、乗り換えるか」が考えどころです。
『結局、うちの車はどれに当てはまるの?』という方のために、劣化の段階ごとに取れる手を並べてみました。
ここで並べたのは考え方の目安です。実際の状態はお店で見てもらわないと分からないので、迷ったらそのまま相談してみてください。

| 劣化の段階 | 見え方の例 | 磨く | 塗り直す | そのまま乗る | 売る |
|---|---|---|---|---|---|
| ツヤが落ちた | 全体がくすんで見える | 向くことが多い | まだ早い | 問題なく乗れる | 状態として見てもらう |
| 色が薄くなった | 屋根やボンネットだけ色が薄い | 少し戻ることもある | 範囲による | 見た目を気にしなければ乗れる | 状態として見てもらう |
| クリアが白く濁った | 粉をふいたように白い | 戻りにくい | 部分的に考える | 広がり方を見ながら乗る | 状態として見てもらう |
| クリアがめくれた | 薄い皮がはがれたよう | 向かない | お店に相談 | 広がる前に相談したい | 直すか売るかを比べる |
| 下地が見えた | 灰色や白い面、鉄が見える | 向かない | お店に相談 | 錆が出ないか気をつける | 直すか売るかを比べる |
ツヤが落ちた・色が薄くなった段階
この段階なら、洗車と保護で見た目が戻ることもあります。
コーティング剤やワックスで保護すると、ツヤが出て見えることがあります。ただ、使う製品の説明書の使い方と注意書きを守り、磨きすぎないようにしましょう。
クリア層が白く濁った・めくれた段階
クリア層が傷んでくると、磨いてもツヤは戻りにくくなります。
めくれが広がると、その下の色の層も日差しにさらされます。直すか乗り続けるかを考える前に、一度お店で状態を見てもらうのがおすすめです。
下地まで見えている段階
下地や鉄板が見えている時は、錆が出ないかにも気をつけたいところです。
錆が出てきた時の考え方は車のサビが出てきた時の判断で紹介しています。塗装の傷みと錆が重なると、直す範囲も広がりやすくなります。
自分でできる手入れと、お店に任せる所
自分でできるのは、洗車と保護、くすみの軽い手入れまでと考えておきましょう。クリア層の剥げや下地が見えている所を、自分の塗料で直そうとすると、かえって目立つことがあります。
『スプレーの塗料で塗れば、自分でも直せそう』と考える方も多いはずです。
実は、塗装の補修はとても難しい作業なんです。色の合わせ方、塗る厚さ、乾かし方のどれかがずれると、塗った所だけ色やツヤが違って見えてしまいます。
- カーシャンプーで洗って、汚れと水シミを落とす
- 製品の説明書どおりにコーティング剤で保護する
- 鳥のフンや樹液を早めに落とす
- クリア層がめくれた所の補修
- 下地や鉄板が見えている所の補修
- 広い範囲の塗り直し
やめておきたいこと
- めくれたクリア層を、爪や粘着テープではがす
- 研磨剤入りの用品で、白く濁った所を強く磨き続ける
- 色の合わないスプレー塗料を広く吹き付ける
- 剥げた所の上から、コーティング剤を厚く重ねる
ガラス用の用品がボディに付いた時も注意が必要です。ガラス用の撥水剤が塗装に垂れてはがれたという相談で、国民生活センターがテストをした例があります。
そのテストでは、すぐ拭き取った場合と、拭き取らずに24時間置いた場合は、どちらも塗装への影響は認められませんでした。一方、染み込ませた紙を貼って屋外に72時間置いた場合は、一部の車で塗装の膨らみや剥がれが見られたそうです。付いたらすぐ拭き取り、水で流しておきましょう。
お店に相談する時に伝えること
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| 場所 | 屋根、ボンネット、トランクの上など |
| 範囲 | 手のひらくらい、パネル一枚分、など |
| 気づいた時期 | いつごろから目立ってきたか |
| これからの予定 | あと何年乗るつもりか、売る予定があるか |
「あと何年乗るか」を伝えると、お店も直し方を提案しやすくなります。塗り直しの方法は、範囲や仕上がりの希望で費用が大きく変わるので、見積もりを取って比べましょう。
塗り直すか乗り換えるかの判断
塗り直すか乗り換えるかは「塗り直しの費用」「あと何年乗るか」「今売った時の査定額」を並べて考えると決めやすくなります。どれも金額は店ごと・車ごとに違うので、実際に聞いた数字で比べましょう。
『こんなに色あせたなら、もう乗り換えた方がいいのかな』と迷いますよね。
塗装の傷みだけで、乗り換えを決める必要はありません。ただ、塗り直しの費用が大きくなりそうな時は、乗り換えも含めて比べてみる価値があります。
記入して比べる表
次の表に、聞いた金額と予定を書き込んでみてください。お金は文字で置いています。
| 項目 | 書き込む内容 |
|---|---|
| 塗り直しの見積もり | A円 |
| あと何年乗るつもりか | X年 |
| 1年あたりの塗り直しの負担 | A円をX年で割った額 |
| 今のまま売った時の査定額 | B円(何社かで聞いた額) |
| 塗り直したあとの見た目への満足 | 高い・ふつう・気にしない |
例えば、仮にあと1〜2年で乗り換えるつもりなら、1年あたりの負担は大きくなります。反対に、まだ長く乗るつもりで見た目も大事にしたいなら、塗り直しの意味は大きくなります。

- 傷んでいる場所と範囲を写真に残す
- 塗装の店で、塗り直しの見積もりを取る
- あと何年乗るつもりかを家族と話す
- 今のままの状態で、何社かに査定してもらう
- 表に書き込んで、負担と満足で比べる
部分的な塗り直しと全体の塗り直し
塗り直しにも、傷んだ所だけを直す方法と、広い範囲を塗り直す方法があります。どちらが合うかは、傷みの範囲と仕上がりの希望で変わります。
| 直し方 | 向いている場面 | 考えておきたいこと |
|---|---|---|
| 傷んだ所だけ直す | 屋根やボンネットなど一部だけ傷んでいる | 周りとの色の差が出ないか |
| パネルごと塗り直す | 一枚のパネルに傷みが広がっている | 隣のパネルとの色合わせ |
| 全体を塗り直す | 車全体の色あせが目立つ | 費用と日数が大きくなりやすい |
見積もりを取る時は、「どの範囲を、どう直すか」を聞いてから比べましょう。範囲が違う見積もり同士を比べても、判断しにくいですよね。
塗装のほかにも気になる所があるなら
塗装だけでなく、錆やほかの不具合も気になってきた時は、車全体の持ち方を見直すタイミングかもしれません。
手入れの手間や費用が負担になってきたと感じる方は、乗り続ける場合と手放す場合で、これからかかるお金を並べてみてください。
今の車を手放すなら知っておきたいこと
色あせやクリア剥げがある車でも、そのまま売ることはできます。下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、何社かの査定額を比べると、その車のだいたいの相場が分かってきます。
『こんなに色あせた車、値段がつくのかな』と心配になる方もいますよね。
査定では、塗装の状態も外装の一部として見られます。ただ、どれくらい響くかは店ごと・車ごとに違います。日本自動車査定協会の説明でも、査定額は各社が決める「基本価格」から始まるため、会社ごとに違う、とされています。
| 売り方 | 向いている場面 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 下取り | 次の車を買う店で手続きをまとめたい | 購入をやめると、基本的に下取りも一緒に取りやめになる |
| 買取店に売る | 何社かの査定額を比べてから決めたい | 次の車の購入とは別の契約になる |
| 個人で売る | 知り合いに譲るあてがある | 名義変更や代金の支払いでもめることがある |
売る前に塗り直す必要はある?
売るためだけに塗り直すかどうかは、慎重に考えたいところです。塗り直しの費用が、査定額でそのまま戻るとは限りません。
まずは今のままで何社かに査定してもらい、「塗り直したらどう変わるか」もあわせて聞いてみましょう。査定の前は、ふだんどおりの洗車で汚れを落としておくと、今の状態を正しく見てもらいやすくなります。準備の流れは査定前の洗車で、きれいにしておく所と気にしなくていい所でまとめています。
- 洗車して汚れを落とした
- 塗り直しや板金をしたことがあれば、伝える準備をした
- 修復歴や不具合の心当たりを伝える準備をした
- 何社かの査定額と条件を比べる予定を立てた
国民生活センターの資料では、修復歴や事故歴などを申告しなかったり偽ったりすると、あとから減額や契約の解除を求められる可能性がある、と注意されています。塗り直した部分があれば、隠さずに伝えておきましょう。
手放すと決めたあとの片付けや個人情報の整理は、車を手放す前にやることで紹介しています。
車の塗装の色あせでよくある相談
よくある相談は「この色は色あせしやすいのか」「自分で塗ったらツヤが出ない」「新しい車なのに剥げてきた」「自分で直せるか」です。どれも、自分で何とかしようとする前に、今の状態をお店で見てもらうと判断しやすくなります。
ここでは、よく見かける相談を要約して、考え方をまとめました。
「赤い車は色あせしやすいと聞いた。日の当たる所に停めると心配」
色によって色あせのしやすさが違う、という話はよく聞かれます。
ただ、色ごとに比べた公的な資料は確かめられませんでした。色に関係なく、日差しと雨が当たり続ける場所ほど傷みは進みやすいので、保管場所と手入れで守る方が確実です。
「色あせた所を自分で塗装したら、ツヤが出ずにざらざらする」
自分で塗ったあと、思ったような仕上がりにならなかったという相談もあります。
こうなった時に、さらに上から塗り重ねたり強く磨いたりすると、状態が分かりにくくなります。今の状態のまま塗装の店で見てもらい、直し方を相談してみてください。
「買って数年なのに、塗装が色あせて剥げたようになった」
まだ新しい車で塗装が傷んでくると、驚きますよね。
まずは洗って、汚れや水シミではないかを確かめましょう。それでも剥げているように見える時は、購入した販売店に状態を見てもらい、どう対応できるかを聞いてみてください。
「塗装の色あせは、個人で直せる?」
表面のくすみなら、洗車と保護で見た目が戻ることもあります。
ただ、クリア層が剥げている所や、下地が見えている所の補修は、自分では難しい作業です。無理に直そうとせず、範囲が広い時ほどお店に相談するのが安心です。
「年数がたった中古車で塗装がきれいなのは、塗り直されているから?」
年数のわりに塗装がきれいな中古車を見て、塗り直しを疑う方もいます。
保管場所や手入れがよければ、年数がたっても塗装がきれいに保たれていることはあります。気になる時は、販売店に塗装や板金の歴を聞いてみるのがいちばん確かです。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
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よくある質問
車の塗装の色あせは、磨けば元に戻りますか?
表面のくすみなら、見た目が戻ることもあります。クリア層が白く濁ったりめくれたりしている時は、磨いても戻りにくいので、お店で見てもらいましょう。
クリア剥げを放っておくとどうなりますか?
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コーティングで色あせは防げますか?
コーティングは塗装を守る助けになりますが、色あせを完全に防げるとは言い切れません。製品や施工店の説明で、手入れの方法を確かめておきましょう。
まとめ
- 車の塗装の色あせは、まず「どの層まで傷んでいるか」を見分けるのが先
- 表面のくすみは洗車と保護、クリア剥げや下地の露出はお店に相談
- 塗り直すか乗り換えるかは、塗り直しの費用・あと何年乗るか・今の査定額で比べる
- 自分の塗料で直そうとすると、かえって目立つことがある
- 下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、複数の店の査定額を比べると相場が分かる





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