洗車傷や小さな傷は査定で減額される?直してから売るかの判断

車のドアの細い線傷を指さして確かめている手元

当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。

車を売ろうと思った矢先に、ボディの線傷や小さなへこみが目に入って、『このまま出したら安くなるかな』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、車の傷が査定でどれくらい響くかは、傷の深さ・場所・大きさと、お店ごとの考え方で変わります。小さな傷を自分で直そうとして広げるのがいちばんもったいないので、まずは今のまま見積もりと査定を取って比べるのがおすすめです。

この記事では、傷の種類ごとに「直してから売るか、そのまま売るか」を考える判断表を紹介しますね。

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目次

車の傷は査定でどう見られる?先に結論

先に結論

査定では、決められた標準の状態とその車を比べて価格を決めます。外装は無傷が標準とされるので、傷やへこみは大きさや程度に応じて見られます。ただ、どの傷がいくら響くかは、店ごと・車ごとに違います。

『洗車でついた細かい傷まで、全部減額されるの?』と気になりますよね。

日本自動車査定協会の説明では、査定する車を、決められた標準の車両状態と比べて価格を判定する、とされています。例えば、ボンネットやドアにへこみがあれば、外装は無傷が標準なので、へこみの大きさによって減点する、という考え方です。

一方で、日常の洗車でつく細かい傷をどう扱うかを個別に書いた公開の情報は見当たりませんでした。なので「洗車傷はどれも減額される」とも「まったく関係ない」とも言い切れないんです。

査定で外装のどこを見られる?

個別の査定では、チェックシートの「車両図」に外装の状態を書き込みます。傷やへこみの位置と程度を記録していくイメージです。

見られる所見られ方のイメージ
傷の深さ表面だけか、色の層や下地まで届いているか
傷の大きさ小さな点か、長い線か、広い面か
へこみあるかどうか、どれくらいの大きさか
場所ドア、ボンネット、バンパーなどどのパネルか
直した跡塗り直しや交換の跡があるか

こうして見ると、傷の「数」より「深さ・大きさ・場所」が大事なんですね。

査定額は会社ごとに違う

もう一つ知っておきたいのが、査定額は会社ごとに違うという点です。

日本自動車査定協会の説明では、査定価格は各社が決める「基本価格」から始まるため、会社ごとに違う、とされています。同じ傷でも、ある店では気にされず、別の店では細かく見られることもあるんです。

傷の種類ごとに「直してから売る・そのまま売る」を比べる判断表

先に結論

浅い傷ほど「そのまま売る」、修理費が小さく査定への影響が大きい傷ほど「直してから売る」を考える余地があります。迷う傷は、修理の見積もりと、今のままの査定額を両方取ってから決めましょう。

『結局、うちの傷はどっちなの?』という方のために、傷の種類ごとに考え方を並べてみました。

ここで並べたのはあくまで考え方の目安です。実際の判断は、傷を見たお店の説明と、見積もりの金額で決めてください。

車の傷の種類ごとに、直してから売るか・そのまま売るか・まずお店に聞くかを分けた判断表の図解
傷の種類見え方の例売る前の考え方自分でやらない方がいいこと
洗車傷・薄い線傷光に当てると見える細い線そのまま見てもらうことが多い研磨剤で強く磨く
爪でひっかかる線傷指でなでると段差を感じる見積もりと査定を比べてからタッチアップで厚く塗る
色が抜けた傷下の色や下地が見えるお店で見てもらってから色の合わない塗料を塗る
小さなへこみ塗装は割れていない見積もりと査定を比べてから裏から押し出そうとする
大きなへこみ・割れ塗装が割れている、広い直すか売るかを両方聞く自分で板金する
バンパーの擦り傷角の白い擦れ、えぐれそのまま見てもらうことが多いパテで埋める

洗車傷・薄い線傷

洗車の時にできる細かい線傷は、光の当たり方で見えたり見えなかったりします。

こうした浅い傷のために、わざわざお金をかけて磨いてから売るかどうかは、慎重に考えたいところです。磨くと塗装の表面を削ることになるので、やり直しがききません。

査定の時は、気になる傷を自分から伝えておくと話が早く進みます。例えば、こんなやり取りです。

「ここの線傷は、洗車でついたものだと思います」
「分かりました。深さを見てみますね」

自分から伝えておけば、査定する人も見落としがなく、あとで食い違いが起きにくくなります。

爪でひっかかる線傷・色が抜けた傷

指でなでて段差を感じる傷は、塗装の中まで届いていることがあります。

色が抜けて下の色が見えている時は、そこから傷みが広がることもあります。売るまで少し時間があるなら、お店で状態を見てもらって、応急の保護をするかどうかを相談してみてください。

へこみ

へこみは、日本自動車査定協会の説明でも例として挙げられている、見られやすい所です。

塗装が割れていない小さなへこみは、直し方の選び方で費用が大きく変わることがあります。売る前に直すかどうかは、見積もりを取ってから考えましょう。

バンパーやドアの交換は「修復歴」とは別

ドアやバンパーなどの外板を交換したことがあっても、それだけで「修復歴あり」にはなりません。

日本自動車査定協会の資料では、外板を交換したものは「外板価値減点」、骨格などに欠陥が生じたものや、その修復歴があるものは「修復歴減点」の対象、と分けられています。修復歴の考え方は、このあとの見出しで紹介しますね。

ホイールやミラーの傷はどう考える?

ボディ以外にも、ホイールの縁の擦り傷や、ドアミラーのこすれが気になる方も多いはずです。

こうした部品の傷も、チェックシートの「タイヤ・ホイール」や外装の欄で見られる所です。部品ごとに交換で直すこともあるので、直すかどうかはボディの傷と同じく、見積もりと査定を並べて考えましょう。

部品よくある傷売る前にやること
ホイール縁石でこすった縁の傷ブレーキの汚れを落として見やすくする
ドアミラー角の擦れ、塗装の欠け洗って傷の大きさを確かめる
ヘッドライト表面のくもり、細かい傷汚れを落とし、くもりがあれば伝える
樹脂のモール白っぽい擦れ無理に塗料で隠さない

直してから売るか迷った時の考え方

先に結論

直してから売るかは「修理にかかるお金」と「直した時と直さない時の査定額の差」を比べて決めます。どちらも金額は店ごと・車ごとに違うので、実際に聞いた数字で比べるのが確実です。

『直したら高く売れるなら、直した方がいいのかな』と考えますよね。

ただ、修理にかけたお金が、そのまま査定額に上乗せされるとは限りません。修理費の方が大きくなることもあるので、先に数字を並べてみるのがおすすめです。

記入して比べる表

次の表に、聞いた金額を書き込んでみてください。ここではお金を文字で置いています。

項目書き込む内容
修理の見積もりA円(修理工場や板金店で聞いた額)
今のままの査定額B円(何社かで聞いた額)
直した場合の査定額の見込みC円(査定の時に「直したらどうなるか」を聞く)
直した時に増える分C円からB円を引いた額
判断増える分がA円より小さければ、そのまま売る方が手元に残りやすい

例えば、仮に修理費がA円で、直すと査定がA円より少ししか上がらないなら、そのまま売る方がお金は残ります。反対に、修理費が小さく、直すと査定が大きく変わるなら、直す選択もありです。

直すか売るかを決める手順
  1. 傷の場所と大きさを写真に残す
  2. 今のままの状態で、何社かに査定してもらう
  3. 査定の時に「直した場合はどう変わるか」を聞く
  4. 修理工場や板金店で修理の見積もりを取る
  5. 表に書き込んで、手元に残るお金で比べる
車の傷を直してから売るか、そのまま売るかを決める手順を並べた図解

修理の期間も考えておく

修理には日数がかかることもあります。その間に車が使えないと困る方もいますよね。

売る日が決まっている時は、修理の期間と査定の有効な期限の両方を確かめておきましょう。修理費と売る時の差をもっと細かく考えたい方は、車の傷を直すか売るかもあわせて読んでみてください。

小さな傷を自分で直そうとして広げないために

売る前の傷は、自分で直そうとしない方が安心です。浅く見える傷でも、磨きすぎたり塗料を厚く塗ったりすると、かえって目立つことがあります。

『タッチアップペンなら、自分でもできそう』と思いますよね。

実は、売る前の自分での補修は、うまくいかなかった時に元に戻せないのが困りどころなんです。色が合わなかったり、塗った所が盛り上がったりすると、もとの傷より目立つこともあります。

よくある失敗
  • 研磨剤入りの用品で強く磨き、周りのツヤまで落としてしまう
  • タッチアップの塗料を何度も重ね、塗った跡が盛り上がる
  • 色の合わない塗料を塗り、傷より目立ってしまう
  • へこみを裏から押し出そうとして、形がゆがむ

それでも手入れしたい時にできること

自分でできるのは、汚れを落として、傷の状態を見やすくするところまでと考えておきましょう。

  • カーシャンプーで洗って、傷に入った汚れを落とす
  • 明るい日陰で、傷の深さと長さを確かめる
  • 写真を撮って、場所をメモしておく
  • 気になる傷はお店で見てもらってから決める
洗車後のボディの小さな傷を、明るい日陰でスマートフォンで撮影して記録している様子

傷を目立たなくする手入れそのものに興味がある方は、洗車傷の消し方で、浅い傷を手入れする手順と注意点を紹介しています。売る直前ではなく、乗り続ける車で試すのがおすすめです。

洗車傷を増やさない洗い方

売るまで乗り続けるなら、これ以上傷を増やさない洗い方も大事です。

傷を増やさない洗車のチェック
  • 洗う前に、たっぷりの水で砂ぼこりを流している
  • 乾いたタオルでほこりを拭き取っていない
  • スポンジやタオルを、汚れたまま使い回していない
  • 拭き上げは押さえるようにしている

売るまでに傷を増やしやすい場面

売ると決めてから引き渡すまでの間に、新しい傷がつくこともあります。査定のあとに状態が変わると、話がややこしくなりますよね。

場面気をつけたいこと
狭い駐車場ドアを開ける時に隣の車や柱に当てない
荷物の積み下ろし段ボールや工具をボディに立てかけない
洗車機を使う店の掲示で利用条件を確かめてから入れる
青空駐車鳥のフンや樹液は見つけたら早めに落とす

査定のあとで傷をつけてしまった時は、黙っていないで、すぐに査定したお店に伝えましょう。

修復歴と傷は別物:正直に伝えることが大事

先に結論

「修復歴」は、車の骨格にあたる部分を直したり交換したりした歴のことで、ボディの小さな傷とは別物です。修復歴や不具合に心当たりがある時は、査定の時に正直に伝えましょう。

『傷を直したことがあると、修復歴ありになるの?』と心配な方もいますよね。

自動車公正取引協議会の用語集では、修復歴は「車体の骨格に当たる部位の修正あるいは交換歴」とされています。骨格にあたる部位は、フレームやピラー、ルーフパネル、フロアパネルなどです。

よくある修理修復歴になる?
ボディの線傷の塗り直し骨格に関わらなければ、修復歴には当たらない
バンパーの交換修復歴には当たらない
ドアの交換外板の交換で、修復歴とは別の扱い
ピラーやフロアの修正・交換修復歴に当たる

2019年4月からは、骨格の部位の損傷の大きさがカードサイズ(8.5cm×5.4cm)を超えると修復歴と判定される基準になっています。

伝えないとどうなる?

国民生活センターの資料では、査定の時に修復歴や事故歴などを申告しなかったり偽ったりすると、あとから減額や契約の解除、損害賠償を求められる可能性がある、と注意されています。

一方で、国民生活センターは、査定額で契約したあとに、業者が修復歴や事故歴を見落としたとして減額や解約を求めてきても、応じる必要はないとも説明しています。正直に伝えておくことが、自分を守ることにもつながるんです。

補足

「ぶつけたことがあるけれど、どこまで直したか覚えていない」という時は、覚えている範囲で伝え、修理の明細があれば一緒に見せましょう。

今の車を手放すなら:下取りと買取店を比べる

先に結論

傷が気になる車でも、売り方はいくつかあります。下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、何社かの査定額を比べると、その車のだいたいの相場が分かってきます。

『傷があるから、どこに出しても同じでしょ』とあきらめていませんか?

査定額は会社ごとに違うので、傷の見られ方も店によって変わることがあります。1社の金額だけで決めずに、並べて比べてみてください。

売り方向いている場面知っておきたいこと
下取り次の車を買う店で手続きをまとめたい購入をやめると、基本的に下取りも一緒に取りやめになる
買取店に売る何社かの査定額を比べてから決めたい次の車の購入とは別の契約になる
個人で売る知り合いに譲るあてがある名義変更や代金の支払いでもめることがある

査定の前は、ふだんどおりの洗車と車内の片付けをしておくと、傷やへこみを含めた今の状態を見てもらいやすくなります。準備の詳しい流れは査定前の洗車で、きれいにしておく所と気にしなくていい所でまとめています。

契約の前に確かめたいこと
  • 傷やへこみ、修復歴、不具合を伝えた
  • 代金がいつ振り込まれるかを聞いた
  • キャンセルできるか、費用がかかるかを確かめた
  • ローンが残っている時は、残りの額と車の所有者を確かめた

車の売却は、特定商取引法のクーリング・オフの対象外です。一括で申し込むと、複数の業者から連絡が来ることもあるので、連絡の受け方も考えておくと安心ですよ。

車の傷と査定でよくある相談

先に結論

傷の相談で多いのは「どれくらい下がるか」「直した方がいいか」「ローン中でも売れるか」です。どれも、実際に査定と見積もりを取って比べることで、答えが見えてきます。

ここでは、よく見かける相談を要約して、考え方をまとめました。

「買ってまだ数年の車に傷がある。査定にどれくらい響く?」

新しい車ほど、傷の影響が気になるという相談がよくあります。

響き方は傷の深さ・大きさ・場所と、店ごとの考え方で変わるので、金額で言い切ることはできません。何社かに見てもらい、「この傷はどう見ていますか」と聞いてみるのがいちばん確かです。

「段ボールでこすって、前のタイヤの上からライトまで擦り傷がついた」

荷物を運ぶ時などに、思いがけず長い擦り傷がつくこともあります。

段ボールのような柔らかい物でついた擦れは、表面の汚れや薄い傷のこともあります。まずは洗って汚れを落とし、明るい所で深さを確かめてみてください。それでも残る時は、お店で見てもらいましょう。

「車を買取に出す場合、傷は直した方がいい?」

一番多いのがこの相談です。

修理費と、直した時に増える査定額の差を比べて決める、というのが基本の考え方です。見積もりと査定を両方取ってから、手元に残るお金で比べてみてください。

「傷を直したいけれど、残価設定のローンが残っている」

ローンが残っている車は、車検証の所有者が販売店やローン会社になっていることがほとんどです。

ローン中の車は、完済しないと売ったり名義を変えたりできません。売る時に買取店が残りを精算する流れもあるので、まずは残りの額を確かめ、売る店と相談しましょう。

「ドアをぶつけられて交換した。査定で不利になる?」

ドアの交換は、外板の交換として見られ、骨格を直す修復歴とは別の扱いです。

交換したことは隠さずに伝え、修理の明細があれば見せましょう。どれくらい査定に響くかは、店ごとに聞いてみてください。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

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下取りの商談でよくある流れ
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よくある質問

洗車傷だけでも査定で減額されますか?

日常の洗車でつく細かい傷の扱いは、公開の情報では個別に書かれていません。店ごと・車ごとに違うので、気になる時は査定の時に聞いてみてください。

傷は直してから売った方が得ですか?

修理費と、直した時に増える査定額の差で決まります。修理費の方が大きいこともあるので、見積もりと査定を両方取ってから比べましょう。

タッチアップペンで直してから査定に出してもいいですか?

自由ですが、色が合わなかったり盛り上がったりすると、かえって目立つことがあります。売る前は触らず、そのまま見てもらう方が安心です。

バンパーを交換したことは修復歴になりますか?

バンパーの交換は、骨格の部位ではないので修復歴には当たりません。交換したことは査定の時に伝えておきましょう。

査定のあとに傷をつけてしまったらどうなりますか?

査定の時と状態が変わるので、すぐに査定したお店に伝えましょう。どう扱うかは契約の内容やお店によって違います。

まとめ

この記事の要点
  • 車の傷が査定でどれくらい響くかは、深さ・大きさ・場所と、店ごとの考え方で変わる
  • 直してから売るかは、修理費と、直した時に増える査定額の差で決める
  • 売る前の傷は自分で直そうとせず、そのまま見てもらう方が安心
  • 修復歴は骨格の修正・交換歴で、小さな傷とは別物。心当たりは正直に伝える
  • 下取りだけでなく買取店に売る方法もあり、複数の店の査定額を比べると相場が分かる
洗車ガイド

洗車ガイド 編集部

洗車のやり方、洗車機や洗車場の使い方、洗車道具の選び方、コーティングの種類と考え方、汚れや傷の落とし方、売る前・手放す前の車の手入れまで、今乗っている車をきれいに保つための情報をまとめているサイトです。 公式サイト

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