下回り洗車は必要?洗車機の下部洗浄と自分で洗う方法

乗用車のタイヤハウスと下側にホースで水を当てて泥を流す手元

当サイトは国土交通省・環境省・国民生活センター・国税庁など公的機関や業界団体の公開情報と、一般的な洗車・車の手入れの方法をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の洗車場・店舗・商品を勧めるものではありません。洗車機や洗車場の設備・料金・コーティングの施工内容はお店によって異なります。洗剤やコーティング剤は製品の説明書の使い方を確かめてから使ってください。記事内には広告を含む場合があります。

ボディはきれいにしているけれど、車の下側までは気にしていなかった。そんな時に『下回り洗車ってやったほうがいいの?』と気になり始める方も多いですよね。

結論から言うと、下回り洗車が必要かどうかは「どんな道を走ったか」で変わります。まず走る環境を振り返る、次に洗車機の下部洗浄か自分で洗うかを選ぶ、最後に洗いながら傷みのサインを見る、の順番で考えると迷いません。

この記事では、走る環境ごとの目安と、洗車機・自分で洗う方法をお話しします。

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目次

下回り洗車は必要?「走る道」で答えが変わる

先に結論

雪道や海沿い、砂利道などをよく走る車は、下回り洗車を習慣にしておくと安心です。街中の舗装路が中心なら、ボディの洗車のついでに時々流す程度でも十分なことが多いです。

『下回りって、そもそもどこのこと?』という方のために、まず場所を確かめておきましょう。

下回りや足回りは、ふだん目に入らない車の下側のことです。汚れがたまりやすいのに、自分では見えにくいのが困ったところなんです。

場所どんな所か汚れがたまりやすい理由
車の床下車体の下の広い面道路の水や泥を直接浴びる
タイヤハウスタイヤの周りの囲いタイヤが巻き上げた泥がつく
足回りタイヤを支える部品のまわり入り組んでいて泥が残りやすい
マフラーまわり排気の管のまわり泥や水がかかりやすい

車の下回り洗車は、これらの場所にたまった泥や砂、道路にまかれた薬剤を流すのが目的です。

下回りの汚れはなぜ気にしたほうがいい?

下回りに泥がたまったままだと、湿った状態が続きやすくなります。

また、雪道では凍結防止剤がまかれていることがあります。こうした汚れを流しておくことが、車を長く気持ちよく使うための手入れの一つになるんです。

ただ、「洗わないとすぐに錆びる」と心配しすぎる必要はありません。どのくらい気にするかは、走る道や保管場所で変わります。

足回り洗車と下回り洗車は同じ?

足回り洗車と下回り洗車は、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。

あえて分けるなら、足回りはタイヤやそれを支える部品のまわり、下回りは床下を含めた車の下側全体、というイメージです。どちらも、ボディの洗車だけでは水が届きにくい所を洗う、と考えておけば大丈夫ですよ。

下回り洗車をしておくと
  • 泥や薬剤を流して、すっきりした状態を保てる
  • タイヤや下回りの状態を見るきっかけになる
  • 泥が固まる前に落とせる
気をつけたいこと
  • 車の下にもぐるような無理な姿勢は避ける
  • 熱いマフラーまわりには触らない
  • 強い水を同じ所に当て続けない

走る環境(雪道・海沿い・未舗装路)ごとの下回り洗浄の目安表

先に結論

下回り洗浄のタイミングは、回数で決めるより「どこを走ったか」で決めるほうが分かりやすいです。凍結防止剤がまかれた道や、泥はねの多い道を走った後は、早めに流しておきましょう。

『結局、どのくらいの間隔で洗えばいいの?』と迷いますよね。

洗車ガイドでは、走る環境ごとに下回り洗浄の考え方を表にまとめました。回数ははっきり決められないので、きっかけで考えるのがコツです。

走る環境下回りに付きやすい物下回り洗浄のきっかけひと言
凍結防止剤がまかれた雪道薬剤を含んだ水・雪・泥雪道を走った後や、雪のシーズンの終わり下部洗浄を選ぶ人が多い場面
海沿いの道潮風や水しぶき海の近くを走った後に、気になったら保管場所が海に近いかも考える
砂利道・未舗装路泥・砂・小石泥はねが目立ってきた時タイヤハウスにたまりやすい
雨の日が多い道路の泥水ボディを洗うついでに時々普段の洗車と合わせる
街中の舗装路が中心砂ぼこり程度洗車機の下部洗浄を時々足す気になった時で十分なことも
雪道・海沿い・未舗装路など走る環境ごとに下回り洗浄のきっかけをまとめた図解

雪道を走った後と塩カル

雪の多い地域では、道路に凍結防止剤がまかれることがあります。

国土交通省の資料では、凍結防止剤は水が凍る温度を下げる薬剤で、塩化ナトリウムや塩化マグネシウムなどが使われていると説明されています。いわゆる「塩カル」と呼ばれる塩化カルシウムも、その一つです。

では、凍結防止剤で車は錆びるのでしょうか。国土交通省の道の相談室では、金属を腐食させるかどうかは濃度によるので一概には判断できない、と答えています。

一方で、市民向けに凍結防止剤を配っている自治体の中には、「金属類にかかった場合は水で洗浄してください」と案内しているところもあります。気になる方は、雪道を走った後に塩カル対策として下回りを洗車しておくと安心ですよね。

補足

国土交通省は、凍結防止剤によるフレームの腐食が原因と考えられるバスの事故を紹介しています。そのうえで、下回りの主な骨格部分を点検し、腐食が疑われる場合は整備工場などに相談するよう呼びかけています。詳しくは車体腐食事故の注意喚起のページで確かめられます。

海沿いを走る・止める場合

海の近くを走ったり、海沿いに車を止めたりする機会が多い方も、下回りが気になりますよね。

この場合は、走った後の汚れ具合を見ながら、ボディの洗車と一緒に下回りも流しておくと安心です。保管場所が海に近いなら、普段の洗車で下部洗浄を足す習慣をつけておくのも一つの方法です。

砂利道・未舗装路を走った後

キャンプや釣りなどで未舗装の道を走った後は、タイヤハウスに泥がびっしり付いていることがあります。

泥は乾くと固まって落ちにくくなるので、早めに水でふやかして流しておきましょう。小石がはさまっていないかも、あわせて見ておくと安心です。

保管場所でも考え方が変わる

同じ道を走っていても、車をどこに止めているかで下回りの乾き方は変わります。

保管場所下回りの状態手入れの考え方
屋根付きの車庫乾きやすい走った道に合わせて洗えば十分なことが多い
青空駐車雨や雪で濡れやすい汚れがたまりやすい季節は早めに流す
土や砂利の駐車場泥がはねやすいタイヤハウスをこまめに見る

青空駐車の車の手入れ全体については、青空駐車の車の傷みを減らすでまとめています。

洗車機の下部洗浄を使う方法

先に結論

いちばん手軽なのは、ガソリンスタンドなどの洗車機で下部洗浄の付いたコースを選ぶ方法です。車の下にもぐらずに洗えるので、初めての方にも向いています。

『自分で車の下を洗うのは大変そう』と感じる方も多いはずです。

そんな時に便利なのが、洗車機の下部洗浄です。洗車の下部洗浄は、洗車機の床のノズルなどから車の下側に水を吹きつけて洗う仕組みのものが多いです。

下部洗浄付きのコースを使う流れ
  1. 洗車機のコース表で、下部洗浄が付いたコースを探す
  2. ミラー・アンテナ・ワイパーなど、いつもの準備をする
  3. 下部洗浄付きのコースを選んで洗車機に入る
  4. 出た後は、ボディの水滴を拭き取る
  5. タイヤハウスに泥が残っていれば、手で流して仕上げる

洗車機の使い方そのものは、セルフ洗車機の使い方で手順を紹介しています。

洗車機で下回りだけ洗える?

『ボディはきれいだから、洗車機で下回りだけ洗いたい』という方もいますよね。

洗車機によっては、下部洗浄だけのコースを用意していることもあります。ただ、すべての洗車機にあるわけではないので、コース表やお店の案内で確かめてみてください。

下回りだけのコースがない時は、いちばん基本のコースに下部洗浄を足す形になることが多いです。料金の決まり方は洗車機の料金の決まり方で紹介しています。

『洗車機の下部洗浄って、本当に効果あるの?』と疑問に思う方もいるはずです。床下の広い面に付いた泥や薬剤を流すには手軽な方法ですが、入り組んだ所まで落としきれるとは限りません。仕上がりが気になる時は、次の表のように手入れを足してみてください。

下部洗浄で落ちにくい所

洗車機の下部洗浄は手軽な反面、入り組んだ所の泥までは落ちきらないことがあります。

場所洗車機の下部洗浄足したい手入れ
床下の広い面水が当たりやすい特になし
タイヤハウスの奥泥が残りやすい手で水をかけて流す
足回りの入り組んだ所届きにくい気になればお店に相談
マフラーまわり届き方は機械しだい熱い時は触らない

自分で車の下回りを洗う方法と安全の注意

先に結論

自分で下回りを洗う時は、車の下にもぐらず、ホースや高圧洗浄機で外側から水を当てるのが基本です。ジャッキで車を持ち上げて下にもぐるのは、思わぬ事故につながりかねないので避けましょう。

自宅やセルフ洗車場で、自分で下回りを洗いたい方もいますよね。

その時に一番大事なのは、安全に洗えるやり方を選ぶことです。車の下にもぐらなくても、外側から角度をつけて水を当てれば、かなりの汚れを流せます。

自分で下回りを洗う手順
  1. 平らな場所に止め、エンジンを切ってパーキングブレーキをかける
  2. タイヤハウスの内側に、上から水をかけて泥をふやかす
  3. しゃがんだ姿勢で、車体の外側から下側に向けて水を当てる
  4. 前後左右の4か所から、届く範囲を順番に流す
  5. 最後にボディを洗い、拭き上げで仕上げる
自分で車の下回りを洗う手順を5つのステップにまとめた図解

使う道具

道具向いていること気をつけたいこと
ホースとシャワーノズルタイヤハウスや外側から届く範囲水圧が弱いと泥が残りやすい
下回り用の曲がったノズル車の下側に水を送る製品の使い方を守る
高圧洗浄機固まった泥を落とす説明書の注意を守り、近づけすぎない
柄の長いブラシタイヤハウスの泥をかき出すボディ用とは分けて使う

高圧洗浄機を使う時は、製品の説明書の使い方と注意書きを守ってください。洗浄機の水道水での使い方や、当ててはいけない場所の考え方は高圧洗浄機で洗車する時の注意点で紹介しています。

安全のために避けたいこと

ジャッキだけで持ち上げた車の下にもぐって洗うのは避けましょう。足元が濡れて滑りやすい中での作業になるので、外側から届く範囲で洗い、もっと奥まで洗いたい時はお店に頼むのが安心です。

セルフ洗車場で下回りを洗う時

自宅で水を流せない方は、セルフ洗車場の高圧の水を使う方法もあります。

洗車スペースの高圧の水は勢いがあるので、タイヤハウスの泥を落とすのに便利です。使い方や注意書きは洗車場ごとに違うので、操作パネルや掲示を読んでから使いましょう。

後ろに待っている人がいる時は、下回りに時間をかけすぎないよう、先にタイヤハウスなど汚れのひどい所から流すと手早く終わります。

洗いながら見ておきたい所

下回りを洗う時は、ふだん見えにくい所を確かめるチャンスでもあります。

国土交通省の日常点検の案内では、タイヤの亀裂や損傷がないか目で見て、刺さった釘や石などの異物も取り除くよう説明されています。洗車のついでに、次の所を見てみてください。

洗いながら見る所
  • タイヤに亀裂や傷、刺さった物がないか
  • タイヤの溝が減っていないか
  • タイヤハウスに泥や小石がたまっていないか
  • 下回りに、目立つ錆や部品のぶら下がりがないか

少しでも『あれ?』と思うことがあれば、整備工場などで見てもらうと安心です。

洗車のたびに少しずつ見ておくと、いつもと違う所に気付きやすくなります。下回りの洗車を、車の様子を知る時間として続けてみてくださいね。

よくある相談から見る、下回り洗車の疑問

先に結論

よく読まれている相談は「雪国ではどのくらい洗う?」「普通の洗車の水圧で落ちる?」「やってもらえる所はある?」の3つです。走る道と、使える道具やお店で答えが変わります。

ネットの質問サイトでよく読まれている相談を要約して、洗車ガイドとしての考え方をまとめました。

相談1:雪国で毎日車を使う人は、どのくらい洗っている?

「冬は凍結防止剤がまかれる地域に住んでいて毎日車を使う。みんなどのくらいの頻度で下回りを洗っているか」という相談です。

頻度は、走る距離や道の状態、保管場所で人それぞれです。毎回の洗車で下部洗浄を足す人もいれば、雪が少ない日を選んでまとめて洗う人もいます。

一つの目安は、「凍結防止剤がまかれた道を走った後、洗える日が来たら早めに流す」ことです。

毎日のように雪道を走る場合は、毎回は難しいですよね。そんな時は、洗車機の下部洗浄を選びやすいお店を一つ決めておき、通りかかった時に使う、という続けやすい形にしておくのがおすすめです。

あわせて、雪のシーズンが終わった時に一度しっかり洗っておくと安心ですよね。冬の洗車の注意点は雪道を走った後の洗車でもまとめています。

相談2:普通の洗車の水圧で、塩カルは落ちる?

「雪道で塩カルがまかれていたので下回りを洗いたいが、普通の洗車の水圧で落ちるのか」という相談もありました。

凍結防止剤を含んだ汚れは、水でしっかり流すことが基本になります。ただ、泥と混ざって固まった汚れは、ホースの水だけでは残ることもあります。

届きにくい所まで流したい時は、洗車機の下部洗浄を使うか、お店に頼むと安心です。

相談3:下回りの洗車をやってもらえる所はある?

「雪国に行った後、下回りを洗ってもらえる所はあるのか。ガソリンスタンドや車屋さんで頼めるのか」という相談です。

ガソリンスタンドの洗車機の下部洗浄のほか、手洗い洗車のお店や車の販売店、整備工場などで相談できることがあります。

「雪道を走ってきたので、下回りも洗ってもらえますか」
「下部洗浄のメニューがありますので、こちらから選んでください」

こんなふうに聞けば、そのお店でできることを教えてもらえますよ。メニューはお店によって違うので、行く前に電話で聞いておくと確実です。

下回りの傷みが気になってきたら

先に結論

下回りの錆や傷みが目立ってきた、手入れの手間や費用が負担になってきた。そんな時は、直して乗り続けるか手放すかを考えるきっかけにしてもいいかもしれません。

『洗っていたけど、下回りに錆が出てきた』と気付くと、この先どうしようか考えますよね。

まずは整備工場などで状態を見てもらい、修理や防錆の手入れでどのくらいかかるかを聞いてみましょう。下回りの防錆については下回りの防錆コーティングで紹介しています。

そのうえで買い替えも考えるなら、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。いくつかのお店の査定額を比べると、今の車の相場が分かって判断しやすくなります。

売る前に気をつけたいこと
  • 査定の前に洗車と車内の片付けをして、状態を見てもらいやすくする
  • 錆や小さな傷を自分で直そうとして広げない
  • 修理費と、売る時の金額の差を比べる
  • 修復歴や不具合は正直に伝える

洗車をしたから査定額が上がる、とは言い切れません。査定額は店ごと・車ごとに違います。

それでもきれいな状態なら、下回りを含めて状態を正しく見てもらいやすくなります。査定前の洗車は車の査定前に洗車はするべき?で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

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よくある質問

下回り洗車は毎回したほうがいいですか?

毎回でなくてもかまいません。凍結防止剤がまかれた道や、泥はねの多い道を走った後に洗うのが目安です。街中の舗装路が中心なら、気になった時に下部洗浄を足す程度でも十分なことが多いです。

洗車機の下部洗浄と、自分で洗うのはどちらがいいですか?

手軽さなら洗車機の下部洗浄、細かい所まで流したいなら自分で洗う方法が向いています。自分で洗う時は、車の下にもぐらず外側から水を当てるようにしましょう。

高圧洗浄機で下回りを洗っても大丈夫ですか?

使えますが、製品の説明書の使い方と注意書きを守ってください。近づけすぎない、電気の部品やゴムの部品に強く当て続けない、といった点に気をつけると安心です。

冬に下回りを洗う時、気をつけることはありますか?

寒い日は、洗った後の水が凍ることがあります。気温が上がる日中に洗い、ドアのすき間などの水は拭き取っておくと安心です。凍った道に洗車後の水を流さないよう、場所にも気を配りましょう。

足回り洗車で、タイヤハウスの泥が落ちません。

乾いて固まった泥は、先に水をかけてしばらくふやかしてから流すと落ちやすくなります。柄の長いブラシでかき出す時は、ボディ用とは別のブラシを使いましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 下回り洗車が必要かは、走る道で変わる
  • 雪道・海沿い・砂利道を走った後は、早めに流すのが目安
  • 凍結防止剤の影響は濃度によるので、心配しすぎず水で流しておく
  • 手軽なのは洗車機の下部洗浄、自分で洗う時は車の下にもぐらない
  • 傷みが気になったら、修理費と下取り・買取店の査定を比べて考える
洗車ガイド

洗車ガイド 編集部

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